■ ちょっと感動

私が現在熱中している趣味に書道があります。
習い始めてかれこれ9年になりますが、実は12年前に一度やめています。
その後7年のブランクの後、再び習い始めたのですが、その12年前に使っていた墨汁が片づけをしていたら出てきました。

自分でもすっかり忘れていた墨汁。
とりあえず使えるのかな？と容器を振ってみる。
中身は固まってないようで、液体の音がする。
キャップが固まっていないか？と蓋を開けてみる。
そして、硯に傾けてみる。

で、でた～！！

「墨って腐らないんですね！」と思わず習字の先生に叫びました（笑）。
水を入れていなければ腐食はしないそう。
ちゃんと使えるということは保存がよかったのね、と言われましたが、別に保存しようと思っていたわけでもなく･･･投げてあったというか（汗）。

その墨で字を書いてみると、なんか綺麗な色なんですよ。
ちょっと淡くて。
見ると、「紫紺系」と書いてありました。
そうです、紫の墨でした。
12年前の子どもだった頃はなんとも思わず、ただ当時の先生（現在の先生ではない）に勧められるがまま、押し売りされたように購入したものでした。
それが、12年経った今使うと、すごく綺麗な色の墨で書きやすい。
なんか感動でした。

墨はただ黒い墨だけではなくて、青墨・茶墨といった青や茶色の墨もあるんです。
でも、紫の墨っていうのもあったんですね～。
墨の色一つで、書の作品も全然変わってきますからね。
墨によって書き具合も違いますし。
筆もしかりですが、自分に合った筆や墨を見つけるということが、書の上達にも関わってくるんですよね。

こんなところで「紫紺」色に出会うとは思ってもみませんでしたよ。