■ そこに山があるかぎり～

 

夏といえば、海。そして、夏といえば、山！！
というわけで、山登りしてきました。
本当なら、今年の夏は富士山！と意気込んでいたのですが、行く約束をしていた友人と休みの予定が合わず、今年は断念しました。
富士山は逃げないので（笑）、今年にこだわる必要もないですしね。

富士山に比べたら、足元にも及ばないくらいの低い山ですが、山に高さは関係ないですよ。
登山道を歩きながら、自然の風や音、においを感じたり、山野草に目を留めたり、昆虫を観察したり、鳥のさえずりに耳を傾けたり･･･。
本当に山ってすばらしいです。

今回は、農学博士が山や山野草や昆虫についての講義をしながら山の案内をしてくれたので、楽しさ倍増でした。
いつもなら何気なく見過ごしていた草木や蝶なども、目に留めることができました。

私のイメージでは、綺麗な羽をしているのが「蝶」、汚い羽の色をしているのが「蛾」と思っていましたが、生物学で両者の区別はないそう。
「～チョウ」と名づいていれば、どんなに醜くても「蝶」だし、「～ガ」と名づいていれば、どんなに綺麗でも「蛾」なんだそうです。
実際、「この蝶キレイ～」と言ったときに、博士から「それは蛾だよ」と言われた時のショックときたら･･･。がっくしってなりますね。

私「この草、茎にいっぱいトゲがついてるから、すごく綺麗な花が咲くのかな？」
博士「トゲはそもそも葉っぱが変形したものだし、トゲがあれば虫から身を守れるということはないよ」
私「じゃあ、薔薇のトゲも、トゲって思っているのは人間だけで、薔薇自身からしたら、これは葉っぱだよ～って言ってるのかな？」
博士「今度薔薇に聞いてみるわ」
友人「博士なら聞けそう（笑）」

そんな楽しい会話を繰り広げながら、ゆっくりのんびりと山歩きは進んでいきました。
暑い季節でしんどいかなと思っていましたが、山の季節はもう秋。
風は冷たくて心地よかったし、秋の七草をたくさん見つけることができました。
萩・葛・すすき・藤袴・撫子。

今度は紅葉の季節に行きたいです。